歴史の街トムスク

ノボシビルスクから北東に約260㎞、チャーターバスで4時間くらいです。
途中のドライブインで一休みしながら、変わらぬ景色と果てしなく続く地平線を眺めてシベリアの大地をひたすら走ります。
訪問団はトムスク州のご招待で2年連続、国立トムスク大学にて「日本フェスティバル」を開催いたしました。

【ノボシビルスクからトムスクまでのアクセス】

電車にて5時間、片道チケット約1,800円、1日2便。
バスにて4時間40分、片道チケット約1,400円、1日に7便。
トムスクのバスターミナルはトムスク鉄道駅の隣にあります。

【歴史】

1604年ツァーリ―、ボリス・ゴトノフが中国とモンゴルに対抗するため、コサックに命じてトミ河畔に建設させた要塞を起源とします。トムスクはシベリア最古の町のひとつで、現在の人口約50万人。1830年代、シベリアの金の発掘が盛んになり人口が増え、シベリア最大の都市となりましたが、シベリア鉄道建設の時、トムスクの先のオビ川周辺に湿地・沼地が多いため鉄道を渡すことができず、シベリア鉄道の本線からはずされ、東西交通の利益を得ることができず、シベリア最大の町の座を明け渡すことになったのです。シベリア鉄道が通らなかったから、昔の伝統がたくさん残る町として現在のトムスクがある、とも言えますね。
民族がとても多いため、民族同士や異なる宗教の人々が対立しないように、3頭のくじら(①教育②宗教③建築)を町の象徴として融和政策を行ってきたのです。

【シベリアの木造建築の宝庫】

装飾がお見事です!
19世紀後半から20世紀にかけて経済的に栄えた時期にたくさんの木造建築が作られました。家のひさしや窓枠、バルコニーには透かし彫り装飾がほどこされ、彫刻はとても細かく、装飾はひときわ美しく、職人技術によって洗練されていったそうです。サンクトペテルブルクを手本にして作られた町だそうです。
100年以上の歴史のある木造建築物が町の雰囲気を作っています。
特に窓の飾りが凝っています。
窓は外との境界なので、悪いものが中に入らないように凝った装飾がなされたそうです。

【国立トムスク大学】

1888年にトムスク国立大学が設立され、トムスク大学を含め6つの国立大学があり、町のメインストリートに並んでいます。トムスク工科大学は世界レベルの優秀なエンジニアを多数輩出しているそうです。

「なぜトムスク大学を選んだのですか?」と学生に聞くと
「両親も祖父もトムスク大学出身なんです」とのこと。
さすが、歴史が長いってことですよね。
医学系が有名ですが、現在はIT関連の育成が素晴らしく、世界で活躍するIT技術者を多数輩出しています。
日本では全く知られていませんが、シベリアでは知名度が高く優秀な大学なんです。
トムスク国立大学には立派な植物園があります。
異なる環境の複数の温室があり、シベリアでは最大規模、ロシアでも1,2を争う規模だそうです。
温室の天井は現在30メートル。ヤシの木の高さにあわせて幾度も建てかえられてきたそうです。ヤシの木の成長とともに天井も高くする工事をするそうです。
オーストラリア近くの島から移植された150歳以上の古いヤシの木があります。トムスクの別の大学に通っていた学生ニコライ・ニキーチンんは、このヤシの構造にヒントを得てモスクワのテレビ塔(オスタンキノテレビ塔)を建てたそうです。

【ロシアのバスのこと】
(ノボシビルスクの都市間バスの場合)

長距離バスにはドライバーの横に特殊なメーターがついています。
スピードがどのくらいか、何キロ走ったか、ドライバーの休憩間隔とかがリアルタイムでバス会社のコントロール室に伝えられます。
スピート超過の場合は警告音が鳴ります。
休憩をしないと注意勧告がきます。
極めつけは、、、
休憩のため、バスを停車させた場合、30分以上経過しないとエンジンがかからないです。
目的地まで早く行こうとして休憩時間を短くしたりすることはできないのです。
ドライバーが健康で無理をしないで無事故で目的地に運ぶことがお客様にとって一番ですよね。